2024年から始まった「新NISA制度」により、投資を始めるハードルは一気に下がりました。
特に人気なのが「eMAXIS Slim 全世界株式(通称:オルカン)」と「S&P500連動型インデックスファンド」です。
でも、「結局どっちがいいの?」と迷う人が圧倒的に多いのが現実。
この記事では、新NISAにおけるオルカンとS&P500の違い・特徴・メリットデメリットを徹底的に比較し、初心者にもわかりやすく解説します。
目次
✅ 1. そもそもオルカンとS&P500ってどんな商品?
▶ オルカン(全世界株式)の概要
- 先進国・新興国含む「全世界約50カ国」に投資
- 約3000銘柄以上の分散
- 比率は時価総額ベース(米国が約60%)
📌 商品例:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
▶ S&P500の概要
- アメリカを代表する500社に厳選投資
- 世界トップの経済成長・企業力に集中
- 経費率が低く、実績も安定
📌 商品例:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
✅ 2. 比較ポイント①:リターンの実績
項目 | オルカン | S&P500 |
---|---|---|
直近10年の平均年利 | 約8%前後 | 約10%前後 |
米国株比率 | 約60% | 100%(米国) |
為替の影響 | 分散あり | ドル円の影響大 |
💡 短期的なパフォーマンスではS&P500がやや優勢。
ただし、「未来の成長」は誰にも読めません。
✅ 3. 比較ポイント②:リスク分散
リスク要素 | オルカン | S&P500 |
---|---|---|
地域分散 | ◎(全世界) | △(米国集中) |
為替リスク | ◎(通貨分散) | △(ドル集中) |
政治・地政学リスク | ◎ | △ |
📌 リスク分散したいならオルカンが安心感あり。
一方で、「米国最強」と信じるならS&P500も◎。
✅ 4. 比較ポイント③:コスト(信託報酬)
- オルカン:約0.05775%(税込)
- S&P500:約0.0938%(SBI・Vシリーズ)
どちらも業界最低水準クラス。手数料差は僅かですが、数十年後には差になる可能性あり。
✅ 5. 比較ポイント④:成長性と将来性
- オルカン:世界全体の経済成長に追従。新興国の成長が期待できる
- S&P500:米国の成長に全面ベット。過去30年の実績は圧倒的
👉 「未来の成長性」に賭けるならオルカン、「過去の実績」に賭けるならS&P500
✅ 6. 初心者にはどっちが向いてる?
タイプ | おすすめファンド |
---|---|
投資初心者 | オルカン(分散投資で安心) |
米国経済に強気 | S&P500(集中投資で高リターン) |
為替変動が怖い | オルカン(通貨分散される) |
値動きに強い | S&P500(ややボラが大きい) |
✅ 7. 新NISAにおける活用戦略
▶ つみたて投資枠でオルカン
- 1本で世界分散できるため初心者に最適
- 長期で放置OKな王道戦略
▶ 成長投資枠でS&P500
- 短期〜中期でパフォーマンスを狙う
- 米国に強気ならリターンも期待できる
💡 つみたて枠=オルカン、成長投資枠=S&P500の組み合わせもアリ!
✅ 8. よくある質問(Q&A)
Q. 両方買うのは意味ない?
→ 意味あります。S&P500がオルカンの約60%を占めているため重複はしますが、残り40%(日本・新興国など)も取り込めます。
Q. 長期で安心なのはどっち?
→ 地域分散されたオルカンのほうがリスク分散面で安心感は上。 ただし、将来のリターンは未知数。
Q. 初心者が最初の1本を選ぶなら?
→ オルカンがおすすめ。迷ったら「世界中に投資できる1本」を選ぶのが無難です。
✅ まとめ|結局どっちを選ぶべき?
比較軸 | オルカン | S&P500 |
---|---|---|
分散性 | ◎ | △ |
成長性 | ◯(新興国も含む) | ◎(米国集中) |
コスト | ◎ | ◎ |
安心感 | ◎ | △ |
初心者向け | ◎ | ◯ |
▶ 筆者のおすすめ
- 初心者や分散重視派→ オルカン
- 米国の成長を信じる人→ S&P500
- どちらも魅力的に感じる人→ 半々で積立!
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